炭やき伝承広場のなりたち
平成16年度に木炭を地域資源・地域技術に位置づけ、増産や雇用の創出を図る事を目的とした「木炭の利活用プロジェクト」が開始し、平成19年度には「再チャレンジ・コミュニティカレッジ支援事業」を活用して、池田町字清見に炭やき伝承広場を開設しました。
平成20年度以降は町民有志からなる「炭やき伝承隊」が製炭技術の伝承、市街地と農村部を結ぶ地域コミュニティを構築する事を目的とした活動を当広場で開始しました。これまで炭やき体験や町内外からの視察対応を行っておりましたが、平成28年度に「炭やき伝承隊」が解散し、現在は町職員が維持管理しております。
炭やき伝承広場の場所
住所:中川郡池田町字清見176番地の5
炭やき伝承広場の再整備
平成30年度行政評価において、炭やき伝承広場の活用について事業手段の見直しによる改善を指摘されました。令和元年度より、町内製炭業者への原木の安定供給を目的として町民等による小規模林業を町有林において実施しておりますが、製炭用原木として販売できない丸太が生産されています。現在、生産された丸太を炭やき体験用に活用し、炭やき伝承広場を広く町民等に開放する事を検討しています。
町産材を気軽に触れられる場として活用するため、帯広大谷短期大学専任講師(現在、札幌大谷大学短期大学部専任講師)の馬場拓也氏などの方々にご協力いただき、令和元年度より炭やき伝承広場の再整備を開始しております。
令和元年度の取組
令和元年8月6日から8日にかけて、池田町主催、池田町林業グループ共催、帯広大谷短期大学造形研究室協力のもと、炭窯リノベーション計画と題したイベントを実施いたしました。遊歩道の設置に向けて、炭やき伝承広場入口付近にある植栽木の剪定、草刈り、抜根、木炭の敷設を行いました。
令和2年度の取組
令和2年12月、株式会社木村建設(足寄町)よりカラマツ丸太の高付加価値化に向けた水中貯木試験を実施する事となりました。町有林のカラマツを伐採し、土地所有者の承諾を得て、ため池にて丸太の状態で保存しております。このカラマツ丸太は今後、天然乾燥及び製材加工を行い、伝承広場内に建設予定である小屋の材木として活用予定となっております。
令和3年度の取組
令和4年1月16日、池田町林業グループと共催でスウェーデントーチを囲む会を実施しました。町内外合わせて18名の参加があり、炭やき伝承広場の空間を活用し、スウェーデントーチの設置や着火作業を通じて、親睦を深める事が出来ました。
令和4年度の取組
令和4年5月15日、池田町林業グループに会場を貸与し、「森と木のふれあいパーク」が開催されました。気軽に森や木と触れ合える機会の創出を目指し、小屋づくりや楽器づくりのワークショップ、炭窯を活用した炭づくり体験、森や木にちなんだ商品の販売が行われました。100名を超える参加があり、人々と森林をつなぐ空間としての活用に一定程度の効果があると考えられます。
令和5年度の取組
令和5年11月2日、池田町林業グループが主体となって、池田町特別教育振興会の皆さんと焚火・まき割り・丸太切り体験、焚火でマシュマロ焼き・焼き芋を行いました。また、11月26日に池田町林業グループが主体となって、チェーンソー講習会を実施しました。町内外から12名の参加があり、基本操作の実習を行いました。