今年は天候が不順で暑い夏とはなりませんでしたが、子どもたちは生活リズムを崩すことなく、元気に過ごしていたでしょうか。
2学期も勉強や運動など様々な活動に、活発に取り組んでほしいと思っています。
8月20日からのカトリック幼稚園の耐震化工事に伴い、代替施設として福祉センターを使用することになり、園児たちの声が町役場の中庭などに響いています。そうした声を聞くと、気持ちが明るくなりヤル気も出てくるような気がして、子どもたちの持つパワーの大きさを実感しています。
今月は夏休み期間中にテレビで報道された話題を紹介します。
8月6日の広島の平和記念式典が行われた際のニュースです。
広島大学の先生(研究員?)が原爆ドームの傍を流れている元安川(もとやすがわ)に原爆の影響で沈んでいる被爆された方々の持ち物や建物の瓦礫を回収することで原爆の実態を伝える活動をしているというもので、今年6月には原爆ドームのバルコニーの一部である200kgの破片(石)を回収したことを伝える内容でした。そして、この活動を行う発端となったのは、自分が中学生の時に修学旅行で広島を訪れた際、被爆者の方からの元安川に多くの物が沈んでいるという話を初めて聞き衝撃を受け、元安川からの遺品等の回収を心に決めて、広島大学に進学し活動を行っているというものでした。
このニュースを見て、子どもたちは成長する段階で、学校や家庭、地域などでの様々な出来事を心に刻み、その中から将来への夢や目標を見つけていくことがあるのだと思いました。
夏休み期間中、町内の小学校5・6年生44人が沖縄県の読谷村を訪れ、8月21日には沖縄で学んだことの発表会がありました。
沖縄での戦争の歴史を見聞きし、戦争は絶対にあってはならない、平和を守る大人になりたいと発表した子もいました。
また、沖縄の人々がサンゴ礁を守るために、きれいな海の保全に努めていること、沖縄の自然や気候、食べ物など、子どもたちは様々なことを学んできたようです。
改めて、発表する場も考えていますので、その際には、是非子どもたちが学習してきたことをお聞きいただければと思っています。
今回の沖縄での体験が子どもたちの心に残る有意義なものであったことをうれしく思うと同時に、それぞれの夢や目標を見つけることに役立ってほしいと願っています。
また、私たち大人は、子どもたちが将来への大きな可能性を持っていることを忘れることなく、日々の触れ合いや体験活動の取組を通して、夢や目標を見つける手助けをしていくことも役割であると考えています。
池田町教育委員会
教育長 加賀 学