黄色の交通安全カバーを付けた小学校一年生が、背中と変わらない大きさのランドセルを背負って登校する姿を目にします。
先生や友達に会うことが楽しみになるような学校生活を、元気に送ってほしいと思います。
さて、「子どもの読書活動の推進に関する法律」をご存知でしょうか。
子どもたちの読書離れを背景に平成13年に制定された法律です。
この法律の基本理念で、読書活動は「子どもが言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないもの」と謳われています。
私事になりますが、私の妻は30年近く、児童会館や保育所等での本の読み聞かせ(紙芝居も)を行っています。
自宅には絵本や年齢に応じた児童文学書が所狭しと並べてあり、その中からその日に読む本を選んだり、適当な本がなければ図書館で借りているようです。
読み聞かせを行っている時には、膝の上に乗ってきて話を聞く子どももいるようですし、以前に乳幼児健診で絵本の読み聞かせを行っていた際には、泣いていた赤ちゃんも絵本を見せて読みだすと、読んでいる人の顔をじっと見て聞いているそうで、絵本から伝わるものがあることを感じると言っていました。
そして、「本(絵本)には子どもの心に響く力がある。だから、子どもが小さい時から親が本を読んでやるような、本に親しむ環境が大切。」と力説していました。
妻の言葉を待つまでもなく、読書活動を通じて子どもたちの心を育んでいくことは、大切な教育活動のひとつです。乳幼児期から小学校、中学校と読書に親しむことは、他の人を思いやり、いじめのない学校・社会づくりや、ともに支え合って生きていこうとする子どもたちの心の育ちにつながっていくと思っています。
現在、教育委員会では、「第2次池田町子どもの読書活動推進計画」に関して、町民の皆様から意見をお聞きするパブリックコメントを実施しています。
読書の持つ力で子どもたちの心を育む取組について、ご意見をお寄せいただければ幸いです。
池田町教育委員会
教育長 加賀 学
教育長 加賀 学