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教育長のページ 平成30年12月『社会で生きるために必要な学力』

 例年に比べ遅いと言われていた初雪が、本町でも昨日(11月21日)届き、今年も残すところ後1ケ月となりました。
 これからは、日に日に寒さが厳しくなり、インフルエンザが流行する時期にもなってきますので、保護者の皆様には、子どもたちの手洗い、うがいなど健康管理に十分留意いただくようお願いいたします。

 さて、11月の町広報紙で、小学校6年生と中学校3年生を対象とした今年度の全国学力・学習状況調査の結果をお知らせしました。
 調査結果では、全国や全道はもとより、十勝管内の平均にも及ばず、他の市町村の平均正答率(全設問における正答数の割合)は分かりませんが、おそらく、本町は十勝管内の下位に属するものと推察しています。
 昨年度の調査では、全国や全道との差が縮まり改善傾向にあったことから、本当に残念な結果であり、重く受け止めています。

 この調査は、学力の特定の一部であることや学校における教育活動の一側面を測定するものではありますが、調査で得られたデータは教育活動の成果や課題を明らかにしていくための貴重な資料の一つです。
 「教育の機会均等」という義務教育の趣旨を踏まえれば、本来生まれ育ったところによって、学力に大きな差があってはならないものであり、少なくとも「社会で自立して生きていくために最低限必要な学力」をすべての子どもたちに保障していくことが、教育の基本です。

 この調査が始まって5年ほど経ってから、北海道教育委員会では、本道の子どもたちの学力が深刻な状況(全国に比べ低い)にあることから、「数年後の調査までに学力を全国平均以上にする」という大きな目標を掲げ、総合的・集中的な学力向上策に取り組んできました。
 本町の各学校においては、調査結果を分析し、学校全体で情報を共有し学力向上に取り組んでいますが、ここ数年の結果を踏まえれば、町全体として一つの目標を掲げ、その実現に向けて具体的方策を講じていく必要があるのではないかと思っています。

 もとより、教育委員会として「点数(平均正答率)そのもの」を追及しているわけではありませんが、学習指導要領に基づき出題されている調査問題の平均正答率が低いということは、「身に付けることが望ましいと考えられている個別の学習内容」が十分に定着していないという「事実」を突きつけられているものであり、このことは、子どもたち一人ひとりの自立や地域社会の発展にもかかわる大きな問題であると考えています。
 過日、池田中学校で本町の開町120年を記念して、卒業生であり、現在、三菱電機株式会社の主席技師であり、北海道大学の客員教授(工学博士)を務めておられる金岡 優先生の理科の特別授業を参観する機会がありました。
 授業の冒頭で先生は、自らの成長のきっかけとなったのは、中学校の地理の授業に興味を持ったことであり、そこから世界のすべての国の首都を覚え世界に関心を抱くようになったと話されておりました。また、なぜ勉強するのかということについて、勉強は子どもの頃の自分から大人になった自分への贈り物、将来、自分の目標(したいこと、成りたいもの)を実現するためには壁にぶつかる。勉強で得た知識・知恵は、その壁を乗り越えていくための力となるということも述べられていました。

 日常の教育活動の中で、子どもたちが興味・関心を持って学習等に取り組み、地域を担っていく人として成長していけるよう、責任を持って子どもたちの学力を保障する取組を進めていく必要性を改めて感じています。
 来年も学力向上をはじめ、子どもたちの心身の健やかな成長に向けた取組に対して、保護者をはじめ町民の皆様のご理解とご支援をお願いいたします。
 

 池田町教育委員会
  教育長 加賀 学


 

お問い合わせ

池田町教育委員会 教育課 学校教育係
電話:015-572-5222
FAX:015-572-5900
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