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教育長のページ 令和元年9月『アンパンチ論争』

 二学期が始まり、学校に子どもたちの元気な声が戻ってきました。
 夏休み期間中に実施した沖縄県読谷村での道外派遣研修には小学校5・6年生の35人が参加しました。北海道とは異なった歴史・文化のある地域での体験は、子どもたちにとって貴重な財産になることを願っています。

 今年の夏休みは、最高気温が30度を超える日が多くありましたが、子どもたちは生活リズムを乱すことなく毎日を過ごしていたでしょうか。
 二学期は、文化祭・学習発表会などの学校行事がありますが、お互いに協力し合いながら活動する子どもたちの姿を見ることを楽しみにしています。

 さて、ネット上で「アンパンチ論争」というものが話題になっていることをご存知でしょうか。
 「アンパンチ」とは、ご存知のとおり、30年以上も放送されている「それいけ!アンパンマン」の中で、アンパンマンが悪さをするバイキンマンをこらしめるときに繰り出すパンチのことです。
 この「アンパンチ」の場面を見た乳幼児が「暴力的になる」と心配する親の声がネット上にあるということで、それは「暴力で物事を解決することを良しとする考えを植え付けないか」ということのようです。

 ネット上の中で紹介されているメディアの暴力描写が子どもに与える影響に詳しい大学教授の意見を要約すると、「アンパンマンを好きなほど主人公を自己同一視しやすく、影響を受けやすいでしょう。アンパンマンに限らず叩いたりするキャラクターの真似をする可能性はあり、暴力が問題解決のための有効な手段だと学習してしまう可能性もあります。ただし、アンパンマンには、困っているキャラクターの話を聞いてあげたり、慰めてあげたりするシーンもあり、そうしたシーンからは、優しいアンパンマンがみんなに好かれているということも同時に学習するでしょう。子どもの様子を見ながら、よほど心配であれば見せないことも一つの選択肢だと思います。」というものです。

 私自身の子育ての経験から「アンパンマン」を見たら子どもが暴力的になると考えたこともなかったので、この話題を知り驚きました。
 確かに、乳幼児期や小学校の低学年頃まではテレビ等のキャラクターの影響を受けることはあるかもしれませんが、30年以上も続き、多くの子どもたちが見てきた(いる)アンパンマンの影響を受けて、我が子も含め周囲に暴力的な子どもが増えたでしょうか。
 仮に、子どもが番組の影響を受けて友だちなどにアンパンチをするようなことがあれば、「それは良くないこと」と分からせることが親の役目であり、そうしたことを通じて子どもは物事の良し悪しを学び、基本的な社会のルールや倫理観が身に付いていくと思います。

 相当以前から家庭の教育力の低下が指摘されていますが、今回の「アンパンチ論争」に触れて、改めて、教育の原点である家庭(親)の教育力を考えさせられました。 


                                  池田町教育委員会
                                   教育長 加賀 学



 

<雑感>

今日(8月20日)から二学期が始まりました。雨降りのスタートとなりましたが、役場本庁舎2階に引っ越した教育委員会の窓から、黄色い帽子を被っているので1年生かと思いますが、ランドセルを背負い、傘を差し、夏休み中の自由研究らしき大きな包みを持ち、道路を渡るときは左右を確認しながら登校する姿を見ました。

大きな包みを大事そうに抱えているところを見ると、休み中に一生懸命頑張ったんだろうなぁと思います。

こうした姿を見ると、今日一日の元気、ヤル気をもらったような気がします。

二学期も池田の子どもたちが事故なく、明るく元気に学校生活を送ってくれることを願っています。

お問い合わせ

池田町教育委員会 教育課 学校教育係
電話:015-572-5222
FAX:015-572-5900
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