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教育長のページ 令和元年12月『可能性と教育の機会均等』

 新たな元号となった今年も、残すところ1カ月となりました。
 本格的な冬を迎え日に日に寒さが厳しくなり、インフルエンザも流行していますので、保護者の皆様には、子どもたちの健康管理に十分留意されるよう、お願いいたします。

 11月に行われた利別小学校と高島小学校の学習発表会に行ってきました。
 利別小学校は2日に行われましたが、当日は6年生のインフルエンザによる欠席が多く、6年生の劇は14日に別日程で行われました。
 いずれの日も見てきましたが、合唱や器楽演奏、そして2年生と4年生の劇は練習の成果が十分に発揮された立派な内容でした。14日の6年生の劇は、難しい東北弁を使い声も大きく、演劇を鑑賞しているような感じがしました。
 また、14日は平日にもかかわらず、多くの保護者の皆様がおいでいただいたことを大変ありがたく思いました。
 高島小学校の学習発表会は、多くの保護者や地域の方々の観覧を得て、今年も北部保育所と合同で16日に行われました。保育所の子どもたちの可愛らしさと高島小学校15人の息の合ったヨサコイソーランや楽器演奏・合唱などに一年間の成長をしっかりと感じ取ることができました。
 また、保護者の方々には舞台のセッティング等にも協力していただき、感謝申し上げます。

 ご覧になった方もいるかと思いますが、10月末にNHKの「ノーナレ(ナレーションのないこと)きみは なにもの」という番組が放送されました。
 主人公は13歳で「葛飾北斎」の作品に挑む版画職人・吉田悠太君です。
 悠太君は小学校5年生の時に北斎の版画に出会い、自分で木版画をしたくなったのがきっかけで版画を始めたそうです。
 悠太君は他の職人たちも期待する逸材ですが、発達障害がありコミュニケーションが苦手で学校には通っていません。
 両親も我が子にどう接していいか悩む日々が続き、番組の中では、進学について母親と口論するような場面もありましたが、「ある特定の分野には、爆発的な集中力を発揮する」という特性に気づいてからは、懸命に悠太君の情熱を支えています。悠太君の版画制作に対する情熱・集中力、完成した作品の力強さは素晴らしいものでした。(個展も行われたようです。)

 折しも、番組が放送された頃は文部科学大臣の「身の丈」発言に端を発した教育の機会均等が話題になっていた時期でもありました。
 教育の機会均等は、生まれ育った地域によって教育環境に差があってはならにという日本の教育システムの根幹です。
 このため、市町村は基本的に国が示す枠組み(学級編制等)を堅持しながら教育活動を展開しているわけですが、そうした中で、子どもたち一人ひとりの特性に気づき可能性を伸ばしていくことは難しいことだと思います。
 吉田悠太君の場合も、東京大学の中邑教授の「異才発掘プロジェクトROCKET」への参加が才能を開花させるきっかけになったようです。

 教育の機会均等を根幹とする日本の教育システムは、世界的にも評価されているものではありますが、一方で、子どもたちの持つ可能性を埋もれさせない、気づいて伸ばすことのできるようなシステムの必要性も感じています。 
 


                                  池田町教育委員会
                                   教育長 加賀 学
 
 



 

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