一年間の成果をまとめ、進級・進学へとつなぐ三学期がスタートしました。
新型のコロナウィルスによる患者が日本でも確認され、厚生労働省等でも注意を喚起していますが、各家庭におかれては、子どもたちの手洗い・うがい等の励行を心掛け、十分に気を付けていただきたいと思います。
今年の冬は雪が少なく、気温もそれほど下がることもなく、スケートリンクの整備も例年より遅れました。
こうした中、1月25日に恒例の「いけだっ子冬祭り」が行われ、相当な強風のため予定の行事を行うことはできませんでしたが、保護者・地域の方々、教職員のご協力により、子どもたちにとっては、楽しい冬の一日を送ることができたと思います。翌日には、第63回の町民スケート大会が行われ、ここでも保護者・教職員・協会の皆様の大会運営等への協力の下、就学前の幼児も含め子どもたちが元気よく滑る姿を見ることができました。
さて、ご承知の方も多いと思いますが、国では各学校(市町村教委)に対し、「GIGAスクール構想」の実現に向けた取組を求めています。
GIGAとは、「Global and Innovation Gateway for All」の頭文字をとったもので、「一人一台学習者用端末は令和のスタンダード」をキャッチフレーズとして、学校内の通信ネットワークを強化し、令和5年度までに小・中学校の児童生徒一人ひとりにPC端末を整備しようとするものです。
将来を見据え、子どもたちにICTを基盤とした先端技術等を効果的に活用できる力を身に付けさせる必要性は十分に理解できますが、小学校では、新しい学習指導要領で示されたプログラミング教育が始まり、外国語活動等が本格的に実施されるなど、子どもたちを指導する内容が増加している現状にあります。GIGAスクール構想の実現に向け、学校現場での業務負担につながりはしないかと懸念しています。
学校における働き方改革が喫緊の課題となっている中、年間を通した変形労働時間制の導入等は実施されようとしていますが、学校教育の直接の担い手である教職員の人数を増やそうという議論が聞こえてこないのは不思議な感があります。
教育に関する様々な改革・政策のパッケージは示されますが、実際にその中で働き子どもたちを指導する教職員の実態を踏まえた議論が少ないような気がしています。
池田町教育委員会
教育長 加賀 学