職場の窓から見える外の様子や日の出・日の入りの時間などに、冬の訪れが近いことを感じる季節となりました。
4月以降、新型コロナウイルス感染症対策の関係から、学校を訪問する機会は殆どありませんが、先日、池田小学校のコミュニティ・スクールの取組である「あいさつ運動」、「交通安全指導」に参加し、朝方の気温が低い中、元気に登校してくる子どもたちの様子を見ることができました。(中には、朝はまだあまり声が出ないような児童もいましたが・・・。)
新型コロナウイルス感染症については、収束・終息が見通せない状況が続いていますが、一日でも早く感染症が沈静化し、感染症対策を講じながらも通常の日常生活や教育活動ができることを願っています。
新型コロナウイルス感染症対策の一つとして、インフルエンザの予防接種を体育館等で行うことから、希望する児童・生徒の保護者の皆様には学校までご足労をおかけすることになりますが、医療機関での「密」や医療従事者の感染リスクの低減等に向けた取組としてご理解いただきたいと考えています。
「ご飯論法(ごはんろんぽう)」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
これは、「朝、ご飯を食べたか?」という質問を受けた際、「ご飯」を故意に狭い意味に捉え、朝に「パン」を食べたにもかかわらず、「ご飯(白米)は食べていない」と答えるように、質問した側の意図を敢えて曲解し、論点をずらし回答をはぐらす手法のことを指しています。
数年前の国政レベルの問題に対する国会での質疑を揶揄(皮肉)するものとして、某大学教授のTwitterへの投稿が「ご飯論法」のネーミングのきっかけとなり、当時の新語・流行語大賞のトップ10にも入ったとのことです。
また、最近では「日本学術会議」の会員任命に関して、前述の大学教授が「チャーハン論法」という言葉を用いています。
これは、「エビチャーハンを作っていたのを玉子チャーハンに変えましたね?」という質問に対して、「同じシェフが作っているので、その点において何ら変わりはない」と、政府の説明は言っているようなものと指摘しているようです。
行政としての政策・施策を進めるに当たっては、予算議論、国や道への申請・承認などを含めた事務処理工程等を見極めてからでないと明確な対応(回答)を示すことが難しい場合もありますが、教育行政の推進については、今後とも、保護者の皆様などからの質問や要望等に対して、その意図するところをしっかりと受け止め、「ご飯論法」、「チャーハン論法」と揶揄されないよう、真摯な対応を心がけていきたいと考えています。
池田町教育委員会
教育長 加賀 学