新年、明けましておめでとうございます。
昨年は新型コロナウイルス感染症拡大を防止するため、長期にわたる学校の臨時休業や学校行事の簡素化・中止など、これまで行ってきた教育活動が制限され、様々な場面で子どもたちや保護者の皆様に我慢をお願いする一年でした。
また、新たな年を迎えても、全道や管内の感染状況を踏まえ、引き続き、子どもたちの学びを保障するため感染症対策をよろしくお願いします。
昨年末に文部科学省が小学校２年生からの３５人以下学級を段階的に実施するとの報道がありました。
小学校１年生は既に３５人以下学級となっていますので、令和３年度に２年生から実施すると小学校全学年が対象となるのは令和７年度となります。
本町では、令和４年度に小学校が統合になりますが、統合後の学級は殆どが３５人以下であり、唯一、令和５年度の２年生が３５人を超えることが予想され、制度改正の適用を受ける見込みがあります。
今回の学級編制の改善は、学級規模を小さくすることによる新型コロナウイルス感染症対策が主たる目的といった報道もあります。
日本の学校は、学習指導のみならず生徒指導等の面でも主要な役割を担い様々な場面を通じて子どもたちの状況を把握しながら教育活動を展開していくことで、「知・徳・体の調和のとれた育成」を目指しています。
この「日本型学校教育」は、すべての子どもたちに一定水準の教育を保障する平等性など、諸外国からも高く評価されていると認識していますが、 感染症対策に向けた３５人以下学級の実施と同時に、学級規模を改善することにより、どのような教育効果が期待できるのかといった議論がなかったように感じています。
年頭に当たり、令和３（２０２１）年には、新型コロナウイルス感染症の収束・終息の見通しが立ち、子どもたちが元気で笑顔に溢れた学校生活を送ることができるよう、人づくりという教育の「不易」を根底に据え、社会状況の変化など「流行」を的確に把握し適切な対応に努めながら、干支にあやかり、一歩一歩着実に歩みを進め、本町の子どもたちの育ちを支える教育環境を整えていきたいと考えています。
池田町教育委員会
教育長 加賀 学
