新型コロナウイルス感染症に関して、6月末現在の一週間当たりの新規感染者数で十勝管内はステージ3(ステージ3は一週間当たり9人以上、十勝管内は11人)の状況で減少傾向と捉えることはできますが、引き続き、気を緩めることなく学校における感染症対策に取り組むととともに、各ご家庭における対策についてもよろしくお願いします。
7月は、各学校で運動会や体育祭が開催される予定となっています。
今年は実施時期が当初から変更となり午前中の実施・保護者等の観覧人数の制限などはあるようですが、各学年一斉の実施が計画されており、子どもたちの元気な声(大きな声を発することには注意が必要ですが)を聞けることを楽しみにしています。
6月末に文部科学省が小中学校で学年や教科ごとに定められている授業時間について、特例的に学校の裁量で配分を変更できる新制度の導入について、中央教育審議会の部会に示し大筋で了承されたとの報道がありました。
これは、教科等横断的な視点に立った資質・能力の育成や探究的な学習活動の充実等に資するよう(難しい表現ですが・・)、学校裁量の幅の拡大の一環として、教科等ごとの授業時数の配分について一定の弾力化による特別の教育課程の編成を認める制度ということです。
具体的には、学年ごとに定められた各教科等の授業時数の1割を上限として各教科の標準事業時数を下回ることを特例的に認め、下回った授業時数を別の教科等の授業時数に上乗せできるという仕組みです。
例えば、小学校6年生の「体育」は年間90時間と定められていますが、9時間を限度に削減し、その分を年間70時間と定められている「外国語」に上乗せすることができるというものです。
令和4年度からの実施を目指し、今年中に特例校の申請を募集するとのことですが、これまでの教育改革の動向を見れば、この取組を数年間継続し最終的には制度改正を考えているのではないかと思っています。
今後、この動向を注視していく必要があります。
6月末に千葉県八街(やちまた)市で児童5人が死傷するという痛ましい事件がありました。未来のある尊い生命が奪われたこと、ご家族や地域の方々、学校関係者の気持ちを思うと、この事件に対する言葉に表せないような憤りを感じます。
本町においても、6月上旬に下校指導中の交通安全指導員の方が事故に遭う事件がありました。
児童生徒の通学路等の安全の確保に向けては、改めて、十分な注意が必要であると考えています。
引き続き、将来に活きる資質・能力を育んでいこうとする教育動向に十分留意し適切に対応するとともに、子どもたちが感染症対策も含め安全・安心な学校生活を送ることができる環境づくりを進めていくことの大切さを実感しています。
池田町教育委員会
教育長 加賀 学