町有林における森林認証の取り組み
当町では平成27年4月に設立されたとかち森林認証協議会に入会し、平成28年3月11日に緑の循環認証会議(SGEC)の森林認証を取得いたしました。これにより、町有林から生産される木材はSGEC森林認証材として出荷することが可能となりました。今後、町有林におきましては、7つの認証基準に基づいた森林施業を通じて、持続可能な森林経営の実現を目指します。
SGEC森林認証の7つの基準
1 認証対象森林の明示およびその管理方針の確定2 生物多様性の保全
3 土壌及び水資源の保全と維持
4 森林生態系の生産力及び健全性の維持
5 持続的森林経営のための法的、制度的枠組
6 社会・経済的便益の維持及び増進
7 モニタリングと情報公開
上記の基準を遵守するため、とかち森林認証協議会が作成した各種マニュアル等に沿った森林施業を実施しております。
モニタリング結果概要の公開
とかち森林認証協議会では、管理計画の実行および改訂に反映させるため、「資源モニタリング」および「生物多様性モニタリング」を実施することとしております。町有林では下記の場所でモニタリングを実施しております。![]() ![]() |
場所:池田町字豊田 林種:人工林 樹種:トドマツ 確認樹種:カシワ、ミズナラ、ニレ類、ニワトコ類、サワシバ 林床植生:シダ類、ミヤコザサ、ブドウ類 写真上:平成29年度撮影 写真下:令和2年度撮影 林分概況 ・上層にトドマツ、下層に広葉樹が混交する林分 ・トドマツ密度146本/ha、広葉樹密度83本/ha ・林分材積のほとんど全てがトドマツ |
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場所:池田町字東台 林種:天然林 主要樹種:ミズナラ、シラカバ 確認樹種:イタヤカエデ、ニレ類、タモ類 林床植生:ミヤコザサ 写真上:平成29年度撮影 写真下:令和2年度撮影 備考:令和2年度に一部伐採を実施 林分概況 ・調査委開始時はミズナラとシラカバが混交 ・伐採後の調査でシラカバが優占 (製炭用原木供給のため主にミズナラを伐採) ・主に細いミズナラを伐採したため、林分材積は4割減少したが、 1本あたりの立木材積は1.5倍に増加 |
林種 | 平成27年度 立木密度 |
令和2年度 立木密度 |
平成27年度 立木材積 |
令和2年度 立木材積 |
備考 |
人工林 | 229 | 229 | 227.879 | 266.933 | |
天然林 | 1,700 | 625 | 217.275 | 123.600 | 令和2年度伐採 |
上表の数値は全て1ヘクタール当たりの数値。
森林認証の普及・啓発
当町有林から生産された原木丸太のうち、製材等の利用が出来ない原木については、森林認証を普及させるためのツールとして有効活用しています(写真は産業振興課入口に設置している来庁者用名刺入れ)。
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池田町役場 農林課 林務係
電話:015-572-3118
FAX:015-572-5895
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